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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第194号       ’04−03−12★

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     <必要>なし?

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●「男と女、2種類しか無いのに

 

ヤヤコシイことがいくらでも起きる、、」。 サーモ屋時代の我が相棒

N氏は商売の達人でしたが、色事の達人も自負していて、やたら懇切に

教えたがりました。 その方面へも私を伸ばしたかったらしい。

 

 もちろん当時すでにオカマ・バーは隆盛、彼はその名物ママ(パパ?)

 とも親しかったので前記は彼の一般論、<2種類>でないことは本人

 先刻承知。 だが正統派?として認める気が無かった、だけ。

 

 その第3種族をピアノ漫談家(と言っては失礼。 演奏、作曲、指揮、

 喜劇俳優、何でもこなした)Victor Borge はやや韻を踏むかの如く

  "..male, female and <convertible>,," と言って笑わせました。

 なるほど convertible、、 便利適切優雅な表現。

 

しかしながら弟子は肝心の興味と適性を欠き、時間的余裕も無く、つい

生返事ばかり。 で、彼も諦め、自分が色の道で得た教訓や感想を私に

注ぎ込むことで代えてくれました。 たとえばポツリ、

 

「惹かれるのは結局、相手が自分に無いものを持ってるから、でね、、」

それが自分に必要、と本能的に感じるから、、とはアタリマエすぎるし、

女性の誘惑を退ける気の無い彼の言い訳のようでもあるし、、 そりゃ

そうですねえ、、 と受けるほか無かった。 まあ、コンニャク問答。

 

 だが商売も同様、と弟子は応用的解釈、<よそに無い>が<我が社の

 魅力>、そういうサーモを作りゃ良いわけだ、顧客は惹かれて買いに

 来る!  何? 虫が良すぎる、、と初めは師匠に嗤われましたが、、

 

 

<2種類>が<自分に無いモノ>を相手に求め、惹かれ合うのは自然、、

だろうに近ごろ何かオカシイ。 <相手>に魅力を感じないのが増え、、

我が豚児も4匹中2匹が依然未婚、急ぐ気は全く無さそう。

 

上の2匹は人口維持の義務を果たしたが、下2匹がこのままじゃ一族の

成果としてはコンマ以下、、 つまらぬ心配、と知りつつも親は<お国

のため>を刷り込まれた化石世代、やはり落ち着きません。

 

しかもこの下2匹、どちらも仕事熱心で男前、健康志向でスポーツ好き。

もちろん<可能>で、相手を求めないわけではない、とも言う。 なら、

どうして?  外観OKでも内容NG、「ココロが、、」

 

ダメの由。 職場の女性たちみんなダメ、合コンやジムで出会う女性も

ダメ。  ダメってどんな風に?  興味、関心の違いかな、、どこへ

行った、あれを食べた、何を観た、、 あまりに物質的かつ流行志向。

 

語り合おうにも<その人のもの>が無い、投げた球が返って来ない、で、

惹かれようが無い、魅力なんて感じられない、と。  こりゃ仕方ない、、 

 

*   *

 

そう言えば長男の時も、見合い話が進んで婚約寸前まで行きながら急転

したことがありました。 純真無垢、と見えた娘さんでしたが、詰めに

さしかかると、どんな住まい? マンション? 目黒区? ばかり。

 

つまり彼女が求めるのはオレでなく不動産? さすがのノンビリ息子も

気づいて、そこからご破算までは速かった。 幸い間もなくココロ抜群

の女性に出会い、今は家族4人、当家隣接の一戸建てに住んでます。

 

もちろん当初は近郊の、額を寄せて人生を語り合うには具合良い狭さの

アパート住まい。 子が授かる頃には互いの役割認識が定まり、持ち分

を忠実に果たす姿勢が固まった、、 と見て化石も支援を提供した次第。

 

そりゃ親ですもの、条件さえ整えば知恵や力、喜んで貸します。 二人

の人生、まず二人の努力で切り開く心意気が大切。 昔はそれを「手鍋

提げても、、」と申しました、、

 

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●しかしそんな考え、

 

もう通用しませんな。 猫も杓子も大学へ、で晩婚化が進み、損得基準

でものを考えるようになって非婚化。 男女どちらにとっても、結婚は

もっぱら経済問題なんだ、、 

 

そう呟きながら、自分はどうだった? 振り返ると、私には結婚自体が

<必要>でした、相手も無いうちから。 所帯を営むなんて苦労、せず

に済むならしたくはない、が、そうも行くまい、、 即ち、

 

明治生まれの人々の影響を受けたせい、「独り身では信用が得にくい」

と思い込んでいたのです。 また、当時は家業、いずれ息子と共に働く

だろうが、父との年齢差35は時に相互理解の大きな障害だったから、

 

自分の代ではそれを25に縮め、、 と思っていたら、私と同じ結婚観

の女性に運良く(見合いで)巡り会い、双方迷わず同意、24才で結婚、

首尾良く25才誕生日前に長男誕生。 求めよ、さらば与えられん、、

 

 

<必要>の理由はもう一つ、そのヒントは学生時代に聴いたシナトラの

静かなラブ・ソング <A Fellow Needs A Girl>。  いわく、

      A fellow needs a girl to sit by his side

      At the end of a weary day,

      To sit by his side and listen to him talk

      And agree with the things he'll say.

 男に仕事の苦労は不可避、だが、耳を傾け頷いてくれる相手がいれば、、

 

我がN氏はそれを夜の銀座に見いだし、実用一点張りの私は(第84号)

<風呂に浸りながら一席ぶつ>習慣。 辛抱強く付き合ってくれた我が

女房、まさに(その唄の言う)my kind of girl でした。

 

<おたすけマン>サービスもその意味ですが、語り交わしつつ行けば

 道のりも捗る。 人生80才時代、やはり連れ合いは<必要>ですよ。

 

*   *

 

が、近頃の適齢期男性はそんな<必要>感じてない、らしい。 某日の

東京新聞<本音のコラム>、精神科医斉藤学先生の<結婚しない男>。

 

 今の男たちにとってまず守らなければならないのは「自分」なので

 あって、これを豊かに、幸せにと考えるときにだけ、妻や恋人が

 頭に浮かんでくる。

 

この点は、厳密に言えば私も似たようなものだった、かも知れないが、

 

 この傾向はコンビニや独身者用集合住宅に下支えされているが、

 これら環境以上に重要なのは、ママの大切な「箱入り息子」に

 共有されている自己愛的誇大感である。

 

となると、我々には全く無かった要素、時代相の違いだな、、

 

 この偉大さの幻想は現実に直面すると容易に剥がれるから、

 若い男たちは他者との出会いに用心深い。

 

私は不用心のB型、下2匹もそれほど<用心深>くはないぞ、、

 

 、、、こういう男たちにとって生身の恋人は厄介だ。 機嫌を  

 取らないとふくれる。 他の男と比較されたりもする。 面倒

 だし、傷つくこともある。

 

こりゃ下2匹とは違う。 勇将のDNA、弱卒なし。

 

 、、「自分の収入をなぜ妻という他人にむしり取られなければ

 ならないの」と真顔で訊く者さえいる。 彼らが結婚を考える

 のは、女友だちに十分な収入がある場合だけである。

 

いや、ますます違う。 二人ともサービス精神満点なんだから、、

 

しかしそれが<今の男>、とは愛想が尽きますな。 そんな貧しい心根

じゃ確かに結婚できない、しても長続きはしないだろう、、  と

 

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●他人事ながら案じていたら、こんどは

その女性版と言うべく某日、NHKクローズアップ現代(だったかな)、

 

女性の晩婚化、非婚化に着目した結婚仲介ビジネスと女性用マンション

ビジネスの紹介。 30代(の後半だろう)女性たちが社会人になった

時はバブル最中、売り手市場。 高給優遇に馴れ、今も贅沢志向。

 

その快適生活を捨て、自分の人生を犠牲にしてまで誰かに尽くすなんて

冗談じゃない、と来た。 結婚相手に望む条件も、え?何様のつもり?

身長、学歴、収入の<3高>が依然健在なことにビックリ。

 

 

結婚して子供も出来た、しかし何かで折れ合えなくなって離婚、という

女性の例も。 女児の手を引いて仲介所を訪れ、希望は?に言下「年収

1千万円、、」の大胆不敵、さすがバブルの申し子。

 

で、あなたは何が提供できるの? と訊いて欲しかったが残念。 人生

ギブ・アンド・テイク、その順序がこの母親、分かってないに違いない。

 

 画面での印象:まあ蓼食う虫も取り付くまいね。 たとえ<必要>に

 迫られても、あの親子に引き合わされたら<希望>も聞かずに回れ右

 しちゃうだろうな、私は。

 

バツ・コブ付きでこれだから、豪華お見合いパーティ出席者の<希望>

には目が眩みました。 家族的背景がそう言わせているケースも少なく

なさそうだが、喋るのは本人、やはりホンネでしょう。

 

しかし<希望>に適った男性が見付かったとしても、互いの<必要>を

満たし合えるだろうか? あ、分かった。 彼らに<必要>は無いんだ。

だから双方、ステータスとカネの<希望>ばかり並べるんだ。 思うに

 

これはデジタル時代ゆえ。 ココロはアナログ、見当が付きにくく測定

困難、また比較しようも無い。 が、カネはデジタル、数値だからその

まま比べられるし、比べりゃますます<希望>が募る、、

 

女性の社会進出は歓迎だが、そんな傾向の人が増えたのを嘆かないでも

ない。 慎み、恥じらい、淑やかさ、、女性らしさの消滅、、

 

*   *

 

てな具合、番組の趣旨から離れて勝手な感慨に耽り、、やがて気づいた。

そうか、我が下2匹が<必要>の眼で相手を観ているのに対し、相手側

は<希望>で臨んでいる、、 お互い、見れども見えず、噛み合わず、、

 

だいぶ前、人間が壊れ始めている、それも脳幹のような基本構造部分で、、

と何かで読みましたが、それが現実化し、迫って来ていることヒシヒシ。 

 

男と女の2種類、互いに満たし合うべく、、と造物主は意図されたはず。

あまり<壊れ>てなかった頃に生まれた我々世代は、本能的に<必要>

を感じ、相手を求め、満たされて感謝、、

 

したもんだぜ、と言いたいが、<希望>のみ<必要>なしの連中を生み、

育てたのも我々世代。 神様はムダなことなさらない、というのホント

ですかね? とんでもない気まぐれをなさった、としか思えないが、、

 

こうしたルポ、強調過剰で事実を歪めることなど珍しくないが、これは

<3高>的世界での淡々たる取材、それだけに余計コワイ。 それぞれ

職場では責任的役職の人々、でしょうから。

 

*   *   *

 

<希望>型<上>だとクタビレル。 成果出せ!ばかりで、きりが無い。

<希望>型が部下だったら、寝首を掻かれることも覚悟せにゃなるまい。

<希望>型のチーム・メンバー、さぞ周囲を辟易させているに違いない、、

 

いずれの場合も誰かが進んで上下左右に働きかけ、空中分解を防ぎつつ

妥協点を見いだす、とでもしないとチームとしての成果は挙がりません。

そして<希望>型の人に<必要>を認識させるには、その誰かさん、

 

徒手空拳で立ち向かうのは無謀、何か<武器>を持たなきゃ、、だから

(ほら来た!) Rational Process !  ワーク・シートで一目瞭然、

 

 あなた、相手側の狙いを見落としているようですよ。 

 いや、その WANT にその重み付け、大きすぎませんか?

 君の案、この MUST が満たせてないよ。 もう一工夫!

 その議論の前に、この点を固めておかなくちゃ、、  エトセトラ。

 

Rational Process は何が<必要>か分からせるツール。

                          ■竹島元一■

     ■今週の<私の写真集から>は ★崩れ桜★

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